目次
レセプショニストの立ち位置
ロビーにある余計なものを無くす
混み合う場所ができないように、レセプションがある場所には十分なスペースが必要です。
どうしてもスペースが確保できないのであれば、併設しているカフェやレストラン等もレセプションの一部として、境界線となっている壁や柵を取っ払ってしまいましょう。
前に述べたように中途半端なクオリティーの場所は、その場所を便利と思い喜ぶお客様も中にはいらっしゃるかもしれません。
ですが、このサイトのテーマである口コミに関しては、マイナスの評価に繋がる要因にしかなりません。
余計なものを取り払い、その広い空間の中心にレセプショニストを配置しましょう。レセプショニストをロビーの中心にする。
ロビーの中心にレセプショニストがいることで、レセプショニスト及び宿への安心感が高まります。
レセプショニストを宿の中心にする
ロビーの中心にレセプショニストを配置することで、お客様にレセプショニストがロビー及び宿の絶対的な存在のように思っていただきます。
そして、その後でレセプショニストと接する際に、レセプショニストの言動でお客様が自分達レセプショニストよりも上の存在のように案内中に感じてもらうようにする。
この心境の変化を簡単に説明すると、お客様に一度スタッフを尊敬してもらい、そのスタッフがお客様を尊敬するという順序になります。
他のスタッフに指示を出し、部下のスタッフに尊敬の眼差しを受けているような人間が自分のことを気遣ってくれるなんて感動してしまいます。
レセプショニストの立ち位置は非常に大切です。
いい意味で上下関係を分かり易く、スタッフ同士がお客様から尊敬されるような言動と出で立ちでロビーの中心にいるようにしましょう。
そのためには、レセプションの場所はロビーの中心が最適だと私は考えます。
都会で一番の贅沢は静かさ
膨大な音の中にいる都市部での生活
私が運営していた宿は「美術館の中みたいに静かで落ち着ける」というお言葉を、お客様から言われることが何度かありました。
私自身も美術館は好きです。
絵画や彫刻など普段は見ることができない、極上の美術品が観れることも好きな理由の一つですが、美術館という建物自体が魅力的なことも好きな理由です。
広い館内は作品達を引き立たせるために余白が十分すぎるほどあり、天井が高いため屋内でありながら、開放感があります。そしてBGMもありません。
私の地元広島でも、あえて館内にBGMをかけていない映画館があります。
その映画館は繁華街の中心にある、ビルの最上階にあります。
なので繁華街の人や車、音楽の喧騒から、その映画館のあるフロアーに入ったとき、まるでマッサージを受けたときのような、一種の癒しのようなものを感じました。
宿が繁華街のような賑やかな場所にある場合、実際に生活している人達にとっては慣れているので、都会の喧騒を普通に感じてしまうかもしれません。
ですが、都会の中にある静かな場所に入れば、都会の日常の異常性が理解できるはずです。
静けさは、都会において、特別感を演出する強い武器にもなってくれます。
非日常感を演出するロビーの作り
客室内や客室フロアの廊下は静かかもしれませんが、ロビーはどうでしょうか。
都会の喧騒の中をお客様は通っていらっしゃるわけですから、宿に入ってきた瞬間に、癒しを感じられるような静かな場所だったら、あなたの宿のことを特別な場所と思っていただけるはずです。
また、BGMだけではなくロビーの天井を高くすることで、空間内に吸収できる音が多くなり、より静かにできます。
ロビーを2階フロアにしているホテルの場合では、地上階の喧騒と切り離すことができ、より一層、外から隔離された非日常感が演出されます。
レセプショニストの立ち位置
□ ロビーにあるカフェやレストランの境界線を無くし、空間をなるべく広くする
□ レセプショニストはロビーの中心に
都会で1番の贅沢は静かさ
□ 都会の宿は静けさが売りになる
□ 静けさは癒し効果がある
□ 天井を高くしたり、ロビーを2階にすると効果が上がる