音と振動の問題

お客様の熟睡を妨げる騒音とは

難しい音対策

既に宿を運営されている方であれば、お客様の熟睡の妨げとなる音と振動を防ぐために日々、様々な工夫をされていると思います。

 

ベットの位置も工夫が出来る数少ないことの一つではないでしょうか。

 

例えば客室のドアを開けると、目の前にベットの枕元があるような間取りのホテルはまずないでしょうが、ベットの位置に関しては悩ましい選択があります。

 

例えば、客室内のベットが隣の部屋のベットと壁を挟んで接している配置の場合だと、隣の部屋のベット付近から聞こえる音が気になります。

 

逆に隣の部屋のテレビ台が客室内のベットの場所と壁を挟んで接している場合、テレビから聞こえる音が気になることがあります。

 

そして、その音を認識してしまうと、一度気になり出したら止まりません。

 

また、客室に耳栓が備え付けてあると「もしかして客室の壁が薄くて、夜うるさいのかな」と思い逆に不安にさせてしまうこともあります。

 

知り合いのいびきなら多少は我慢できますが、知らない人だとイライラしてしまいますよね。

 

見落とされがちな振動問題

客室内のエアコンの振動音や冷蔵庫や換気扇の音も熟睡を妨げる要因となります。

 

エアコンや冷蔵庫や換気扇などは新しいものに変えたり、扉で隠すことで消音効果が直ぐに期待できます。

 

ですが客室と客室を隔てる壁は容易には変えることはできません。

 

客室内の騒音があまりにひどい場合はスタッフがお客様に注意することも必要ですが、お客様同士に静かにするようにとチェックインの時など、事前に注意することなんてできないですしね。

 

ただ私が自分の宿を運営していて実感したことは、お客様は他のお客様の音や振動には割と寛容であるということです。

 

隣の客室のお客様のいびきの音が聞こえる場合でも、割と熟睡していただけるようです。

 

むしろ機械類の振動や宿の外から聞こえる車の音と振動の方が熟睡を妨げている要因になっているようです。

 

これは意識的に注意していないと分からないほど微細なものでも、車の音と振動からは危険を感じますし、自然の中では存在しない機械的な振動も無意識にうちに違和感を感じ取り、熟睡の妨げになっているのです。

 

機械類の振動は振動防止シートなどを使って振動を抑え、窓の外から発せられる車の振動と音には二重窓を採用したり、既存の窓に窓揺れ防止パットを使用することも効果的です。

 

ポイント

 

□ 口コミ評価的には、お客様はお客様同士の音には寛容な印象がある

□ お客様同士の音より機械的な振動や音の方が熟睡を妨げてしまう