天然素材で清潔感アップ

お客様が素材から受ける印象

イミテーションには注意が必要

清潔感をお客様に感じてもらえる効果的な方法の一つとして、天然素材を使う方法があります。

 

天然素材とは、ただ天然の木材を使うという意味ではありません。

 

表面だけ天然素材のような模様を印刷した什器《じゅうき》を使うよりも、最初から人工物の素材感そのまま生かした素材の方が好まれる傾向があります。

 

CGで作られた映画に直感的な違和感を感じるように、表面だけ似せている素材はお客様に気づかれてしまいます。

 

お客様が違和感を感じれば、近づいて素材を確かめます。

 

そしてイミテーションだと気付かれてしまうと、どうしても安っぽく見られてしまいます。

 

最初から人工物である壁紙などは気にされないのですが、本物かどうか判断できないものほど、お客様は違和感を感じてしまいます。

 

本物の天然素材を使った木材の家具などは、実際の値段よりも高級感があり、高級感があると清潔感も上がります。

 

逆にイミテーションだと安っぽくなり、安っぽさは清潔感を下げてしまいます。

 

天然素材を使う割合

天然素材が持つ自然なアナログ模様や質感は人に癒しを与えてくれます。

 

もし天然素材が経年劣化したとしても、それは味わいとして認識されるでしょう。

 

また天然素材はそれぞれ違った、人に与える質感を持っています。

 

例えば鉄であれば、冷たく硬い印象を持っていますが、同時に清掃の際には木製よりも完璧な清掃が可能なイメージを持たれるでしょうし、ホテルの客室のドアが鉄製だと安全性が高いという印象を与えてくれます。

 

逆に木製のドアだと安全性に関しては、お客様は少し不安に感じるかもしれません。

 

全ての素材を天然素材にすると費用も重量も大変なことになってしまいますので、什器などに使われる素材の表面だけでも、天然素材にするという方法が現実的ではないでしょうか。

 

そして客室の全てを天然素材にするよりも目に入る素材の内、1割から2割を天然素材にする方が、より効果的に清潔感と癒し効果が働いてくれます。

 

あまりに全てが木製だと天然素材のありがたみよりも、清掃が行き届いているのかどうかが気になってしまいます

 

天然素材、特に木製品はアルコール消毒などと相性があまり良くないイメージがあるため、適度に使うことが大切です。

 

木製の天然素材を使用するときの注意

照明設備の近くに木製の天然素材を使用すると通常よりホコリが目立ってしまうマイナス効果があります。

 

木製のフローリングは色合いも暗く表面が独特な反射をしますので、どうしてもホコリがあると気になってしまいます。

 

このように天然素材も人工素材も適材適所に適度に使うことが大切です。

 

ポイント

 

□ 本物かどうかわからないイミテーション素材は使わない

□ アナログな質感が人に癒しを与えてくれる

□ 天然素材を1割から2割使って清潔感をアップ

□ 照明設備の近くでは木製の天然素材は使用しないほうがいい