中途半端なクオリティーの場所を無くす

中途半端なサービスはしないほうがいい

お互いの善意で低評価になってしまう

私が自分の宿を運営しはじめた頃、他の宿がどんな口コミを書かれているのかが、気になってしまい一晩中読んでしまったことがよくありました。

 

その膨大な数の口コミを見ていて、評価が下がってしまうサービスの特徴が分かっていきました。

 

例えば無料の朝食を提供しているビジネスホテルの場合。

 

お客様に喜んでもらおうと思って無料で提供しているにも関わらず「果物があるといいと思いました」マイナス1点。こう書かれていました。

 

中途半端なクオリティーのものを提供する場合、たとえ無料で提供していても口コミを書いていただいているお客様にとっては、安心してマイナスを付けれる場所なだけなのです。

 

ただし、お客様自身も決して悪い気持ちで書いているわけではありません。

 

「こうすれば、もっと良くなるのに」と思って書いていただいているだけなのです。

 

中途半端なクオリティーのサービスは、宿を運営する側の善意的思考から生まれることが多いのですが、残念ながら、たとえ無料でも評価の対象にはなってしまうのです。

 

低評価を防ぐシステムの例

私が口コミ対策として上手だと思うシステムを採用している宿があります。

 

その宿は駅前にありレセプションも決して広くはありませんが、余計なものは置かれていませんでした

 

そして朝食付きのプランをご予約したお客様には隣接する大手カフェレストランか和食レストランの食事券を手渡していました。

 

当然普通にそのレストランで食事をするより割安になっています。

 

このシステムを上手だと思うところは、お客様は料理がお美味しいかどうかや、レストランのスタッフの評価を、宿とは切り離して考えていただけるということなのです。

 

しかも2つのタイプのレストランをお客様は選ぶことができます。

 

中途半端なクオリティーで無料の食事を提供する場合でも、提供する場所や什器、スタッフ、調理人などは必要です。それがこのシステムだと外注で、しかも、お客様からも喜んでいただけます。

 

ただし、このシステムは宿の施設内に食事をするスペースが確保できなかった為、やむ得ず外注にしたという名目が立たない事と、郊外だとクオリティーの高い外食チェーンが参入してくれないかもしれません。

 

ですが、本当は宿の運営体制に余裕があり自信がある料理と場所を提供できるのであれば、朝食会場で食事を提供するほうがお客様には喜ばれます。

 

移動の手間もありませんし、ホテルの朝食バイキングって旅先だとワクワクしますよね。

 

銀食器に並んだ色取り取りの料理は盛り付けさえ最低限気を付ければ、非日常感を演出してくれます。

 

ポイント

 

□ 中途半端な無料サービスは低評価に繋がってしまう

□ 認知度が高いカフェやレストランを利用する