安全はブランド
宿屋の本質と泊まるということ
映像の本質は記録することだと言われています。では宿屋の本質とはなんでしょうか。私は宿の本質とは「泊まる」ことだと思います。
なに当然のことを言っているんだと思われるかもしれませんが、これが意外と疎かになっている宿が多数あるので、あえて書かせていただいています。
自分の宿をプロモーションする際、ザ・宿泊施設として基本となるような大きな幹がないと、肝心の宿の魅力を伝えきれなくなってしまうのです。
例えるのなら宿なのに自分の宿の写真より周りの観光地の写真ばかり予約サイトに載せているようなものです。そして泊まることを深く観察すると、『安全に泊まれるかどうか』に繋がっていきます。
自分の家を思い出してください。自分の家にいて安全性に不安を感じる人は滅多にいないと思います。
それは自分の家が自分の生命、家族の生命そして財産を守れる施設設備だから安心できるのです。宿も一緒です。
旅の疲れを取るために宿に泊まったはずが、お客様が宿に対して不安になってしまったら、熟睡できずに逆に疲れが溜まってしまうことになります。
「泊まると疲れる宿」には誰も泊まりには来ませんよね。お客様に安全を感じていただくためには次の項目があります。
・ 建物が頑丈で、部屋のセキュリティーもしっかりしている
・ 館内及び部屋が清潔で感染症などにかかることがない
・ 館内で不測の事態が起こったときにスタッフが信頼できるかどうか
安全性が高いことが一番評価が高くなる
どれも普通のことだと思いますが、自分の宿の魅力を増やそうと考えているときは、どうしても安全以外のことに意識がいってしまうものです。
安全性が高いことを全面に押し出してもお客様への訴求効果は薄いのが実情ですが、安全性が高いことを基本として、その他の魅力あることを伝えれば相乗効果を生み高い訴求効果が生まれます。
そして、高い安全性を長期間維持することで、安全性は一種の「ブランド」とお客様には受け止められるでしょう。
ブランドをブランドたらしめているのは、デザインなどではなく、高い安全性なのです。みなさんが持たれているブランド品を思い出してみてください。きっと高い安全性を感じられるはずです。
安全性は全ての口コミ項目の土台になるため、各項目ごとに「安全 × 快適さ」、「安全 × 施設と設備」のように言い換えてもいい程に、重要なキーポイントになっています。
なので、このサイトの中で自分の宿でも実践してみようと思うことがあった場合でも、『安全かどうか』と一度確認してから実施するようにしてください。