非日常感の演出

非日常感を感じるための旅

非日常感でワクワクする

私が宿をしていた宮島の場合では、お客様は絶対にフェリーに乗って来られます。

 

時間にして約10分の短い船旅なのですが、

 

瀬戸内海という海、、、

 

そして船、、、

 

それだけで非日常を体験でき、気分が高揚した状態で宿に到着しチェックインに臨まれます。

 

お客様が宿にご到着されたとき、私はまだ接客も何もしていませんが、既に、皆様はとても幸せそうなのです。

 

宮島の場合、海とフェリーという非日常性の高いものによって日常から非日常の旅へとお客様の気持ちが切り替わります。

 

観光目的の旅の、本当の目的は、この非日常を感じるためだったりします。

 

例えば東京の場合でも、都会に住んでいる人には日常的ですが、自然豊かな農村から東京にいらっしゃったお客様にとっては、都会の街並みが非日常で、ワクワクされるでしょう。

 

この非日常の力は非常に万能です。

 

皆さんは自分が旅をしている最中に、仕事の電話がかかってきたらどう思われますか。

 

一気に日常に気持ちが戻ってしまい、旅の間に感じていた楽しい気持ちが半減しちゃいますよね。

 

逆に、お客様が旅の間、宿に滞在されている間に、このワクワクしている状態になり、その状態をずっと維持してもらえていれば、口コミで満点を取ることは簡単になります。

 

幸せを感じる場所

「幸せを感じる場所」と表現してもいいかもしれません。

 

お客様はワクワクしながら旅をして、現実に戻るために宿をあとにします。

 

楽しかった旅の一部分である宿について悪く評価するわけがないのです。

 

宿を悪く評価してしまうということは、旅の一部分に宿も含まれているため、楽しかった旅自体も楽しくなかったと思えてしまうからです。

 

ワクワクを感じてもらうために、非日常の世界を演出しましょう。

 

自然豊かな景勝地に近い場所じゃないと非日常を演出することは難しいと思われるかもしれません。

 

では都会において、どうすれば非日常を演出できるか。

 

旅の出発点でもあり、中継地でもある駅の構内は日常と強く結びついた場所です。

 

駅の近くの宿のロケーションの評価が低いのはこのためでもあります。

 

都会の中で探す非日常感

神社仏閣と非日常感

都会において非日常を演出できる場所は、、、

 

神社仏閣です。

 

あなたの宿の近くに緑の多い神社が近くにあればアクセスマップに載せておくといいでしょう。

 

神社仏閣には樹齢の古い大きな木があり、都会のビル群の中でも、背の高い木の緑が目に止まりやすく、方向の目印にもなってくれます。

 

都会の中にある神社仏閣の敷地内に入ったときの特別感非日常感は凄いものです。

 

ギャップというか、歴史と、その土地の人々の生活が結びつき、それ自体が旅の目的にもなったりします。

 

京都の宿のロケーションの項目の評価が軒並み高いのは、神社仏閣の非日常感のお陰でもあると考えられます。

 

ポイント

 

□ 非日常感が旅のワクワクを演出

□ 旅自体を楽しんだお客様からは満点をいただき易い

□ 非日常感の演出には神社仏閣をアクセスマップに記載