海外からのお客様は1回の旅の滞在日数が長い

旅の滞在日数が長いこと

海外のお客様が日本にご旅行にいらっしゃるとき、特にヨーロッパのお客様だと移動時間が長く、それに伴い航空券も高くなるので、1回の日本の滞在期間がとても長くなります。

 

だいたい2週間から3週間ほど日本をご旅行されるお客様が多かったです。

 

1泊や2泊なら不便なことがあっても、さほど問題にはなりませんが、長期間の旅行だと次のような問題があります。

 

無駄遣いできない

滞在期間が長くなれば、宿泊費や交通費は当然高くなります。

 

そのためお食事やお土産物にかかる費用を節約されているお客様が多かったです。

 

なので安くて品質の高いスーパーマーケットの場所を教えてあげると喜ばれます。

 

それでも、茶道体験など体験型のアトラクションなどは積極的にお金を使われているようでした。

 

またお土産は帰国する直前に購入されるお客様が多いです。

 

どうしても各地を回っている間にお土産を買ってしまうと自分で運ぶ荷物が重くなってしまうので、躊躇されるのでしょう。

 

なので無理やりお土産を勧めると迷惑と捉われてしまうかもしれないので、押し売りにならないように気をつけましょう。

 

体調管理

そこまで宿側がしなくてはいけないのか、と思われるかもしれませんが、お客様の体調管理も重要です。

 

旅行中は外食が続きます。

 

なので旅の疲れと栄養の偏りから体調不良になられるお客様がよくいらっしゃいました。

 

体調不良がお客様の個人の問題で終わればいいのですが、口コミには間違いなく影響を及ぼします

 

疲れていると、無愛想になってしまいますよね。

そして無愛想に人に接していると自分自身も楽しくなりません。

楽しくないので、評価は下がります。

 

理不尽に感じるかもしれませんが、仕方がないことです。

 

なので、なるべく健康でいてもらえるように、体調が悪そうなお客様がいたら積極的にサポートしてあげましょう。

 

また健康にいいような、例えばジューススタンドなどの場所を教えてあげてもいいでしょう。

 

洗濯問題

海外のお客様には必須なランドリースペース

長期間の旅の場合、旅行の日数分の着替えが全てスーツケースにあるというお客様はほぼいないでしょう。

 

せめて1週間分くらいではないでしょうか。

 

なので、どこかのタイミングで必ず洗濯と乾燥をしなくてはいけません。

 

旅慣れたお客様の場合、靴下や下着、Tシャツなどは宿の洗面台で洗って、ユニットバスエリアなどで干されていると思いますが、あまりに長期間だとやはり洗濯機と乾燥機を使いたいです。

 

宿にコインランドリーがあっても洗濯費用が高かったり、既に他のお客様に使われていたり、洗濯中は外出できないため、観光する時間が減ってしまったり、使いたいけれど使うタイミングが難しかったりします。

 

寝ている間に、全自動で洗濯から乾燥までしてくれたらいいのですが、それだと自分が寝ている間は、他のお客様が使えなくなってしまうので迷惑になってしまう恐れがあります。

 

好評価だったサービス

私が運営していたゲストハウスでは、コイン式の洗濯機、乾燥機ではなく自己申告制でお金をもらっていました。

 

ただし、2泊以上ご宿泊する予定のお客様の洗濯機と乾燥機の利用代金は無料にしていました。

 

褒められるような立派な洗濯機ではなかったのですが、サービスなので苦情も言われません。

 

そして1泊のお客様からお金をもらうときも、そういうサービスがあることを伝えると親切な宿という印象を持っていただけました。

 

宿で支払う追加の費用はどうしても高い印象が残ってしまうので、なるべく安い方がいい印象になります。

 

また雨の日には、靴乾燥機を貸し出したり新聞紙や追加のタオルをロビーに置いたりしていましたが、この雨の日の対策は非常に好評で、観光されるお客様にとって雨の日は残念な日かもしれませんが、みなさまに満点の口コミを残していただけました。

 

様々な問題を解決してくれるランドリーカフェ

海外のお客様が長期間の滞在でも快適に過ごせることをコンセプトとした個室の宿を作るとしたら、ランドリーカフェ併設の宿が喜ばれるのではないでしょうか。

 

海外からのお客様の場合、旅先で友達ができることも多々あります。

 

宿泊者のお客様と宿泊者ではないお客様が、気がついたら宿のラウンジで盛り上がっているなんてこともあります。

 

盛り上がっているお客様は楽しんでもらえていますが、あまりにロビーが賑やかになると、萎縮してしまうお客様もいらっしゃるかもしれません。

 

ランドリーカフェ内にフリーパソコンや旅行情報の本などを置いておき、カフェでお茶しながら旅情報を調べたり、お客様同士で楽しく情報交換しながら洗濯乾燥が終わるのを待つことができます。

 

さらに、このような共有スペースがあれば、お客様には共有スペースも客室の一部と見られて宿の印象を広く感じてもらえるでしょう。

 

ポイント

 

無駄遣いできない

 

□ 安くても楽しめる場所やスーパーマーケットの情報が喜ばれる

□ お土産は、押し売りにならないように適度に勧める

 

体調管理

 

□ お客様の体調が悪いと口コミ評価も下がってしまう。

□ 健康に良さそうなカフェなどを調べたり、体調が悪そうなお客様がいたら積極的にサポートすること

 

洗濯問題

 

□ 洗濯機、乾燥機などの追加費用はなるべく安い方がいい

□ 靴の乾燥機など雨の日対策グッツは口コミ評価が上がりやすい

□ ランドリーカフェがあれば、様々な問題を解決できる