複数の選択肢の中からお客様に選んでいただいく
地域最安値の口コミ評価におけるデメリット
お客様は宿をご予約されるとき、インターネットの予約サイト上で、宿泊費が安い順番に宿を表示されてから、選ばれる方がほとんどだと思います。
そのとき単純に「安さ」だけを追求して宿を決定するお客様もいらっしゃいます。
宿を選ぶ基準を何にされるかはお客様の自由なので、宿側としては何も言えません。
ですが、あなたの宿が地域で一番の安値で客室を販売した場合、安さだけを追求して宿を決定されたお客様がご宿泊にいらっしゃる可能性は高くなるでしょう。
私が運営していた宿では、宿泊費をほぼ毎日同じ価格にしていたため、繁忙期では地域最安値になっていたことが稀にありました。
その最安値のときにご宿泊にいらっしゃられたお客様は、通常時のお客様とは違い、「宿を楽しむ」というよりは、「寝床が必要なために仕方なく宿に泊まる」という雰囲気で、接客をする私は少し悲しい気持ちになりました。
このように地域最安値でご予約をされたお客様は、地域最安値だからご予約された可能性が高く、宿泊費用を最大限節約しなくてはいけないなど、何かしらのご事情があったのだと考えられます。
宿泊費を節約しなければならないとき、安全安心よりも節約を優先して選んでいるとも言えます。
最安値でもいいですし、少し高くても自分が安心できる宿を選ぶと言うお客様とは事情が違ってきます。
値段だけを見られてしまう危険性
最安値に設定してしまうと、値段以外に選択肢がなかったお客様の中に、前述の最安値イコール安かろう悪かろうというイメージを持たれている方がいらしゃられたら、ご不安を抱えたままご宿泊されるかもしれません。
なので口コミ評価的には最安値にすることはおすすめできません。
宿を選んでもらうという工程にも安心を感じてもらえる作用があるのです。
また、安さだけを追求されているお客様の中には、安さを追求するあまり、館内の写真や客室の写真などをあまり確認されずにご予約され、ご宿泊の際、予想と違うと思われて、低評価の口コミを書かれる傾向があります。
値段も大切ではありますが、宿の内容をしっかり確認して全て納得された上でご予約されたお客様は、写真と現実にあまり違いがなければ、お客様の予想通りだったとしても評価は下がることはありません。
□ 最安値の宿はお客様はお得感より不安感の方が大きい
□ 最安値にしないことで、お客様に選んでいただく工程ができ、安心感に繋がる
□ 値段だけが目立つと、情報の確認不足でご予約され、低評価になる恐れがある